「具体例」と「筆者の主張」を区別し,筆者がもっとも伝えたい部分を探しましょう。
説明的文章は,例・比喩(ひゆ)・比較などを使い,筆者の意見・主張を説明していく文章です。
「何について説明している文章なのか」を考えながら読むと,文章全体の主題や,筆者がもっとも伝えたいことをつかむ手がかりとなります。下のポイントも参考に,段落ごとの要点を探していきましょう。
■問われているものをつかむ
問題をまず読み,問題の中心が「筆者の主張」なのか,「具体的に説明している部分」なのかなど,何を問われているのかをつかみましょう。
■キーワードをつかむ
その文章の中で,何が話題の中心になっているのかをとらえましょう。
記述問題では,設問の中にキーワードがあることが多く見られます。
空欄をうめる問題では,空欄の前後からキーワードを読み取りましょう。
■本文からキーワードを探す
何度も出てくる言葉は,話題の中心であることが多いため,注目して読み進めます。
問題からつかんだキーワードにも注目し,キーワードや関連する重要な部分には印をつけながら読みましょう。
■接続詞や文末表現に注目する
「~ではないだろうか」などの問いかけは,文章全体のテーマを表すことが多い文末表現です。
その答えを表す部分が,筆者の意見や主張にあたる部分になります。
「~である」「~にちがいない」「~ねばならない」「~の必要がある」などの表現は,筆者の主観がふくまれているため,筆者の意見や主張を読み取る手がかりになるでしょう。
「たしかに~。しかし…」「もちろん~。けれども…」「なるほど~。だが…」などの表現では,否定の言葉のあとに来る内容の方が重要になります。
「つまり」「要するに」などのまとめの言葉にも注目しましょう。
■話の展開をつかむ
各段落ごとの役割と要点をおさえると,文脈から話の流れをつかむことができます。
各段落の要点とは,その段落の中でもっともまとまっている部分や,筆者の主張が強く表れている部分を指します。具体例などを出して説明している付加的な部分はカッコでくくるなど,意見や主張を述べている中心的な部分と区別しましょう。