「仮名遣い」「主語の省略」「言葉の違い」など,古文独特のルールを理解することで,現代文の形式に近づけて古文を読み解くことができるようになります。
以下にあげるポイントを参考に,古文の読解に必要な知識を身につけておきましょう。
■仮名遣いの違い
歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直すことで,意味がわかるようになる語もあります。
仮名遣いを直すルールをおさえましょう。
■登場人物や,話の内容をつかむ
古文では同一人物が,名前や職業名などといった異なる名称で登場することがあります。
人物名を丸で囲むなど,印をつけながら読むと,登場人物を把握しやすくなります。
動作やセリフ,気持ちを表す言葉は,「だれの言葉・行動なのか」を考えながら読みましょう。
■主語や助詞などの省略された語を補う
近くにある人物名などを手がかりに,主語にあてはまる語を探しましょう。
敬語や文脈からも,主語を推測できることがあります。
尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いを理解し,文脈の把握に役立てましょう。
■重要古語を覚える
古文には,現代語と近い形で異なる意味を持つ語や,現代では使われない語が存在します。
現代語とは意味の異なる語に注意して,正しい意味を覚えておきましょう。
とくに教科書に出ている重要古語は,現代語訳とあわせて意味を覚えるようにするとよいでしょう。
■係り結びの法則
強調や疑問の意味を表す,古文独特の表現技法です。
ふつう,文末は終止形になりますが,文中で「ぞ・なむ(なん)・や・か・こそ」といった係助詞が使われると,文末の活用形(結びの形)が変化します。
[結びの形]
・「ぞ・なむ(なん)・や・か」→結びが連体形になる
・「こそ」→結びが已然形になる